足音の誘惑 1(上階の人妻と、午後2時の密かな時間)

🧦 白ソックスフェチ × 人妻シリーズ(七瀬さん編)

上階の人妻と、午後2時の密かな時間


上階の人妻と・・・

大学生の“ぼく”が一人暮らしするアパートの上階に住んでいるのは、
やたらと足音を響かせる人妻・七瀬さん。いつも白ソックス姿でベランダに立ち、こちらに気づくとふっと笑ってくる――

それだけの、距離のある存在だった・・・。

午後2時。講義をサボって、ぼくはベッドに寝転がっていた。
上の階から、コトン、コトンと、一定のリズムで足音がする。

(……またか)

最初はうるさいと思っていたその音が、最近は妙に気になってしまう。
木の床に響くその足音。音の軽さ、リズム、柔らかさ――
そして何より、いつも“白ソックスを履いている”と知ってからは、そのたびに胸がざわついていた。

そのときだった。
「コンコン」と、玄関のチャイムが鳴る。

(……宅配? いや、頼んでないはず……)

玄関を開けると、そこにいたのは上階の人妻、七瀬さんだった。

「こんにちは。突然ごめんなさいね。ちょっと、うるさかったかなって思って」

穏やかに笑うその顔は、いつもより近くにあって、
そして視線を落とせば――白い靴下の足が、玄関の敷居にぴたりと揃っている。

「少しだけ、お茶でもしない?」

それが、すべての始まりだった。


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